今此処に

今此処に　貴方がいる事
今此処に　私がいる事
偶然なのか　奇蹟なのか
それは誰も　知らないけれど

今此処に　貴方がいて
今此処に　私がいて
愛し合う奇蹟が　此処にある

ただこの愛を

ただその胸に
抱かれて眠って　いられたのなら
ただその愛を
感じて生きて　いけるなら
幸せかも　知れないのに
愛しい貴方に　ただこの愛を
受け止めて　もらえるのなら
他には何もいらない

貴方だけが…

ただ　好きでいたいだけなのに
どうして我儘に　なってゆくの？
愛しさは　日増しに強くなって
貴方しか　見えないの

これは現実？ 夢の中？

現実の中　君の夢を見て涙を流す
愛されたくて　抱かれたくて
叶わぬ夢を　思い描く
想いは　心の中だけに…

好きで好きで好きで…

こんなに近くに　在してもなお
会いたいと願うのは　何故なのでしょう？
ずっと深く　心の中に　
貴方の中に　入っていけたなら
この不安は　消えるでしょうか？
ただただ好きで　どうしようもないのです
愛しくて　苦しいのです
貴方の愛だけ　感じていたい

心はきっと

心は何処へ　向かうのでしょう？
吹く風に　逆らわずに
歩いて行けば　良いのでしょうか？
吹く風に　逆らいながら
自分の道を　歩めるのなら
貴方の元に　行きたいです

いいえ

ひとつになりたい　わけではないの
だって貴方と　重なったなら
私の中の　醜い場所も
貴方の中に　入ってしまうから
別々だから　愛しいの
同化なんて　したくない

壁の内側

目の前にあるのは
大きくて　硬い壁
他の誰をも　受け付けようとしない
頑丈な　壁の中
ひとり　誰かを待ってるの

幸せ？ 不幸せ？

愛しいと思うから　苦しくなるのなら
この心を　消してしまいたいと願う
幸せになりたいと　祈るのなら
幸せに　なれるかも知れない
幸せだと　感じたのなら
そこからは不幸が　始まるかも知れない
幸せと　不幸とは
とても近い　場所にあって
どちらも常に　傍に寄り添っているから
幸せも　不幸も
本とは自身の　心の中

安心出来る場所で、ね。

安らげる場所が　欲しかったの
眠れる場所が　欲しかったの
ずっと一人で　耐えてきたから
寂しくても　辛くても
我慢するしか　なかったから
貴方の傍に　いられるのなら
他には何も　望まない

どうかお願い

心の奥底で　ただひたすらに
君の名を　呼び続ける
どうか私に　気付いて下さい
私の心に　触れて下さい
願いはきっと　叶わないのだけれど…

奥までずっと

心の奥まで　深く
ずっと　入っていったなら
きっと　私は壊れてしまう

「さよなら」

「さよなら」を　告げたなら
その場で貴方は　他人ですか？
それともただの　お友達？
いいえ　わかっているはずよ
離れた心が　戻らないなら
友達にも　戻れない事
「さよなら」を　告げたなら
二度と私に　会わないで

氷の心

この『好き』が　愛しさが　
ずっと続けば良いと　思っていたのに
継続は　簡単に思えても
本とはすごく　難しい事でもあって
一度離れた心は　戻らないから
「さようなら」
告げたあの日に　凍った心は
今もまだ　溶けないまま

一部分の嘘

今の私も　過去の私も
沢山の私で形成された　本の一部で
貴方が今　目の前に
見ている私が　誰かなんて
貴方には　わからないの